ビルドログ 第六回目は 3Dプリンターの要、ホットエンドを取り付けます!
いよいよ 3Dプリンター って感じになります!
ブッシュの組み立て
前回 X軸ロッドの外径調整時につかっていた銅ブッシュを、X軸キャリッジに固定するホルダーに入れていきます。
プリント部品は Dual_bushing_Holder です。
このように入れていきます。
流石にプリントしっぱなしの部品だと、圧入途中でブッシュがスタックしてしまいました・・・。
そのブッシュは犠牲にしてペンチで引き抜き()、このように削りました。
写真を撮り忘れてしまったのですが、ホルダーを組み立てた後、カーボンチューブに通してみると、かなり抵抗感がありました。
そのままでは脱調の原因になってしまいますので、スムースになるまで、また削りました。
X軸キャリッジの組み立て
ホットエンドが直接取り付けられる部品である、X軸のキャリッジを組み立てます。
X_Carriage_v1.2 です。
ここに先程組み立てたブッシュを取り付けていくのですが…。
点対称 となるように、ビニールテープをそれぞれ一枚ずつ貼り付けておきます。
こうすることで、ブッシュとX軸ロッドの若干の隙間を吸収できます。
もしこれでもガタが見られるようであれば、挟む枚数を増やしましょう (^^)b
ブッシュを固定する3点のネジのうち、ベルトクランプ側のネジは、M3 * 20 mm では、このように長すぎてしまい、10mm では短すぎてしまう、という感じでした。
おそらく 12~15mm くらいがちょうどいいと思います。
ただ、あいにく持ち合わせがなかったので、私は 20mm にナットをスペーサーとして噛ませて取り付けてあります(; ・`д・´)
X_Carriage_beltclamp です。その名の通り、これでキャリッジにベルトを固定します。
それぞれ固定しました。
(ブッシュが汚いのは、カーボンの切削時に触ってしまったためです(´・ω・`))
このキャリッジとホットエンド部は4点のネジで固定し、脱着できるようになっています。
そのうちレーザーヘッドとか欲しいですね(*´ω`)
X軸のエンドストップを M3 なべネジ と ナット で取り付けてキャリッジは完成です。(ネジの長さは忘れてしまいました…。)
ホットエンドの組み立て
3Dプリンターで最も重要な部品、ホットエンドを組み立てていきます!
使うホットエンドは E3D V6!!!
・・・のコピーです!!!(爆 -> 購入元: eBay
というのも、オリジナルは 送料込みで 50.94ユーロ (約7,000円) するんですよ…。
対して中華コピー品は 約900円・・・買わざるを得ない・・・
あまりにも安かったので、ヒートブロックやヒートブレーク (“Heat break” 中国人は “Nozzle Throat” と呼ぶらしく、そちらの方が検索ひっかかりやすいです笑)、サーミスタなどは、オリジナル最新の形状のコピー品を買い足しましたw
(それでも 合計 約1,300円…。安い…。オリジナル1個の価格で5個買えてお釣りきますやん…。)
あとシリコンソックはE3Dオンラインからオリジナル品を買ってます←
(こちらは送料込み 約800円 で、ソック * 3 + ハリボー をもらえました())
中華コピー品はつまりやすいという話を聞くので、銭失いをしたくない人は素直にオリジナルを買いましょう (^^)b
(私もそのうちオリジナルを買います笑)
閑話休題。
プリントパーツは Fan_Duct_v1.2, E3D_mount, E3D_clamp です。
まずはキャリッジと固定するのに必要な M3 ナット を入れていきます。
後から入れるのは難しいので、この段階で入れてしまいます。
本当はナイロンロックナットの方がいいと思うのですが、オリジナルの穴には入りませんでした (´・ω・`)
M3 * 6 mm なべネジ でファンダクトを固定します。
ナットは使わず、プリント部品にネジを切っていくイメージで固定します。
それほど力のかかる部品ではないのでこれでおkです!
後はこのようにフラットでないと、キャリッジに取り付けることができなくなってしまいます。
フラットでなければ、何かが間違っていますw
ノズルから出たフィラメントを急冷させる、ブロワーファンです。
これが あるのと ないのと ではプリントクオリティに、本当に大きな差がでます。
マウントに M3 * 20 mm なべネジ と M3 ナット で取り付けます。
1箇所のみの固定となっていますので、結構自由に動いてしまいます。ですが、ガタが出ない程度に締めておけばよさそうです。
マウントに V6ホットエンドを乗っけて、M3 * 10mm なべネジ と M3 ナット で取り付けます。
このとき、クランプの溝の高さが上下で異なるので、気を付けて取り付けましょう。
設計ミスかはわかりませんが、ホットエンドがしっかりと固定されませんw
ガタが出るほどではないのでこのまま取り付けてみますが、どうなんでしょう…。
近接センサの取り付け
既に3Dプリンターをお持ちの方はお分かりかと思いますが、レベリング作業は非常にメンドクサイです…。そしてプリントを成功させるのに最も重要なポイントなのです…。
(3Dプリント初心者が最初につまづくポイントです。)
いちいち手動でやるのはとても大変なので、オートレベリング機能を有効化するべく、近接センサを取り付けていきます!
使うのはこの Inductive 近接センサ です。(訳は誘導近接センサで良いのでしょうか?)
金属の物体がこのセンサーに近づくと、LEDランプが点灯し、信号線が電源線とほぼ同じ電圧になります。
このセンサでは、誘導電流を利用して接近する物体を検知します。
従って、残念ながらガラス板などの非金属プラットフォームには使うことができません…。
ヒートベッドPCBは当然ながら導電性なので、恐らくセンシングできます。
通電してるので変な結果になるでしょうけど…。まぁPCBに直接プリントしている人はいないと思いますし、いらない情報ですな ()
他のセンサーについては、ドイツの Thomas Sanladerer 氏 がこちらの動画 (英語) で非常にわかりやすく説明されています。
固定には E3D_sensor_mount_v1.2 を使います。
センサーマウントには、センサー自身のネジで固定します。後程調整する必要が出てくると思うので、仮組みにしておきます。
センサーマウントはホットエンドの右側に、M3 なべネジ と ナット で取り付けます。(こちらも長さは忘れてしまいました…(‘∀‘ ;))
これがガタつくと正しくセンシングできないので、しっかりと固定しましょう。
ホットエンドが組み立てられた状態です。
やっぱりE3D V6ホットエンドは (コピーだけど) 非常にかっこいいですね!(*´ω`)
X軸への取り付け
特に説明することもありませんw X軸ロッドの片方を一度外し、そこに通して取り付けます。
X軸ロッドを元に戻したらホットエンド部の完成です!(*‘∀‘) b
いやー3Dプリンターっぽくなりましたね!()
メカニカルな部分はこれで大体終了となります。
次回は、ドナーとなる i3 Pro X から電子部品などを移植します!!
今回購入した材料と費用は以下の通りです。
- E3D V6 “タイプ” ホットエンド (eBay, “1.75mm、0.4mm ノズル、ファン, PTFEチューブ付き”)
- DCブロワーファン (eBay)
- まとめて買った部品
- GT2 ベルト (AliExpress, 白 6mm * 5m)
- 蛇足V6アップグレード部品w
- ヒートブロック (AliExpress, オリジナル形状)
- ヒートブレーク (AliExpress, オールメタル1.75mm * 3)
- サーミスター (AliExpress, 1m, 上記ヒートブロックを使うのであれば必須)
- 3Dプリントパーツ、ブッシュ、近接センサー、ネジ類等
- 前回 までのリストをご覧ください。
計: \2,408
シリーズ全体の総計: \19,249
Twitterのフォロワーの方は既にご存知かと思いますが、実はもう完成してしまっていますw
楽しくなっちゃって記事の投稿が遅れちゃってたりしますが、ご承知くださいませ (=゚ω゚)ノ