半田付けもほどほどに

3Dプリンターを使っていて、非常に危険な場面に出くわしたのでメモ。

裸の配線を束ねるのにも便利な半田付けですが、なんでもかんでも半田付けで解決すればいいというわけではないことを思い知らされました…

HyperCube 3Dプリンター のプリント部品を別のフィラメントでプリントしているときに、それは起こりました。

1時間ほどのプリントだったので、プリントを開始し、放置して夕飯を食べていた時です。

私の部屋はリビングの隣にあるのですが、HyperCubeから何やら不吉なガガガガッという音が…。

慌てて夕飯を中断し、プリンターの様子を確認すると、プリントが自動中断されていました。

モータードライバーがオーバーヒートして片方のモーターが止まっちゃったのかな?なんて思って、数分後に再始動を試みました。

しかしプリントが一向に始まらない。

それどころか、ヒーターの加熱も行われないし、何やらプリンターが再起動を繰り返している様子。

そこで、Repetier-Host からプリンターのログを確認してみると、以下のようなエラーが吐かれていました。

“Error: Heating failed, system stopped! Heater_ID: 0”

ヒーターの故障を意味するこのログ。
「電流流してるのにヒーターブロックが加熱してくれないよ!」という状況でMarlinが吐き出すエラーです。

ヒーターカートリッジは新品同様のものを使っているため、不良品掴んだかなーとか思いつつプリンターの電源を落とし、分解を始めていくと…。

oh… 溶けてるゥ…

写真を撮り忘れてしまったのですが、ヒーターカートリッジのケーブルのうち、この半田が溶けてしまっているケーブルが、コネクタから抜けなくなっていました。

そう。このケーブルの先端にハンダを乗せていたのが問題だったのです。

何らかの原因で、コネクタ内部で接触不良を起こし、そこに電流が流されることによって大きく加熱され、乗せていたハンダが溶融してしまい、コネクタ内でスタックしてしまう、という状況となっていました。

恐らくその溶けたハンダも中途半端にくっついていたせいでさらに加熱が進んでしまったものと考えられます。

幸い、Marlinの優秀な温度異常感知機能により、火事には至りませんでしたが、もしそうなっていたかと考えるとゾッとしますね…。

電源関係の配線にはハンダを使うな、とどこかで見た気がしますが、実際に経験してみて改めて危険さに気づかされました。ハンダ乱用、ダメ、絶対。

この後すぐにヒートベッドやヒーターカートリッジの配線の先端を切り落とし、新たに剥き直して再接続しました。いまのところ、特に問題はなさそうです。

該当コネクタの側面はこの通り。

半田ごてを当てたかのような溶けっぷりです。

(思い返すと Hyper Cube 3D プリンター ビルドログ #7 で同じような症状が見られていたのですが…。気づくのが遅かったです…。)

使用していなかった HEATER2 のコネクタを HEATER1 側に移し、修理しました。
(後日、取り外し可能なコネクタへ交換しました。)

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